となりの専科 ~ Vol.3 放射線腫瘍科 ~

どうぶつの総合病院にある10の専科と、そこで働く方々をご紹介する「となりの専科」。
4月号は「放射線腫瘍科」のみなさんのインタビューをお届けします。
塩満先生をはじめ、放射線技師の渡邉さん、動物看護師の伊藤さんにお話を伺いました。
ぜひ最後までお楽しみください!

目次

放射線腫瘍科の業務や取り組み、チームについて、塩満先生に伺いました


■ 塩満啓二郎先生

写真撮影、動画撮影、動画編集に興味があり、それらを撮影したり編集する機材にも興味があります。また、学生時代にサッカーをしていたのでサッカーに興味があり、現在は浦和レッズのファンクラブにも入っており、時間の許す限りスタジアムに足を運ぶように心がけています。また、つい最近は、高校生の時に購入したギターを実家から引っ張り出してきて、自宅で2匹の犬を相手に弾き語りをしています。

─ 放射線腫瘍科のチーム体制と日常業務を教えてください。
現在は私と吉川先生、レジデントの西村先生、そして新たに加わった獣医師の戸田先生と、4名の常勤獣医師がいます。そのほか、非常勤獣医師や放射線技師、動物看護師など全部で12名のチームです。
毎朝8時に集合し入院患者の処置を行いますが、放射線治療もその時間には開始できるよう準備をしているので、どの科よりも稼動スタートが早いのではないでしょうか。一日に安全に治療ができる8~9件ほどの放射線治療をしながら、初診・再診、治療中の症例の管理、ご家族様との話し合い、電話対応などを行い、休む暇もなく一日が過ぎていきます。

─ チームとして大切にしていること、心がけていることはどのようなことですか。

放射線治療は獣医師が診断をしたうえで治療計画を作成しますが、その検証や実際の放射線治療は放射線技師が行いますし、麻酔は動物看護師もしくは獣医師が担当する…と、決して一人ではできない治療です。だからこそ、獣医師・技師・動物看護師がチーム一丸となり、お互いが責任を持ちながら適切な仕事をすることが大切なんですね。そういったことをお伝えしながらも、そこでカギとなるコミュニケーションやリラックスした雰囲気作りを心がけています。

放射線腫瘍科はどんなチームですか?

和気あいあいとした明るい雰囲気を持ちつつ、お互いがしっかりと意見を出し合うことのできるチームです。そういった良い空気感は、チームで仕事をする上でとても重要なことだと思いますので、個人的にはとても重視しています。月に1回のスタッフミーティングで意見交換をしたり、ときにはみんなで飲みに行ったりもしていますよ!

─ チームの目指している姿や目標などをお聞かせください。

当院の放射腫瘍科には、私と吉川先生という“アメリカでトレーニングを受けた獣医師”が二人在籍しており、これは世界でもめずらしいことです。さらには、世界最高性能の放射線治療器を操作する優秀な技師さんもいれば、日々患者さんの麻酔や治療を管理・サポートしてくださるすばらしい動物看護師さんもいるわけです。
我々が日々対峙するのはがんを患った患者様とそのご家族ですが、そのような状況下でこうして世界水準の放射線治療を提供できていること、そしてそれによって患者様の延命、またはご家族様の満足へとつながっているということは、ぜひチームスタッフみんなに認識していただきたいところです。一人ひとりがこの仕事に対して誇りを持ち続けながら、治療のみならず治療後の管理、余命の過ごし方などもご家族と一緒に考えていけるようなチームでありたいですね。

メンバーインタビュー

■ 放射線技師  渡邉さん(2023年入社)

昔から車が大好きで、数年毎に乗り換えています。以前は自分でパーツを付け替えて、山やサーキットへ走りに行くこともありました。去年から始めたゴルフには苦戦中…。元々はサッカーをやってたのですが、あんなに小さなボールを打つのは難しいですね(笑)
週末には家族の待つ仙台へ帰り、娘との時間を楽しんでいます!

─ 渡邉さんの日常業務についてお聞かせください。
先生が作成された治療計画を元に、そのシミュレーションとできる限り同じように放射線を照射するのと、装置の精度管理が放射線技師の主な仕事です。不確定要素が非常に多く、万一治療中に事故が起こってしまえば命に関わることもあるのが放射線治療。やはり非常に難しいものですが、とにかくそういったトラブルが起こらないよう治療を遂行していくことが私の役割ですね。放射線治療に使うマシンのウォームアップのため、毎日6時半には出社をして業務をスタートしています。

─ 以前はヒトの医療現場でお仕事をされていたとのことですが、動物医療の放射線技師になろうと思ったきっかけはどのようなものだったのでしょうか。
宮城県で働いていたときに、安藤先生からお声がけいただいたのがきっかけでした。安藤先生は「この病院では放射線治療をヒトの医療と同じレベルでやりたい。それにはドクターだけではなく、サポートする人間が必要」とお話くださり、もしかしたら自分ならそれができるかもしれないと感じたんです。これは能力的にというよりも、動物医療における放射線治療のこれからを見据えたとき、このミッションを若い方だけが背負っていくのはちょっとリスクが高いかな…と感じたから。当時は技師長職でしたが、自分自身のキャリアにおけるさらなる可能性も感じ、1年ほど悩んだ末にお引き受けしました。

─ 日々の業務において心掛けていること、大切にしているマインドについてお聞かせください。
ヒトの医療現場で勤務していた時に心掛けていたことは、とにかくまずは致命的なミスをおかさないようにすること。そして、ご家族の皆様に説明するときには、真剣、かつ丁寧にお話し、ご納得いただいたうえで治療を受けていただくことでした。
病態にはさまざまなケースがあり、さらに患者様やご家族の感じ方もそれぞれ。我々が一方的にお話をしてもダメだと思いますし、ご家族の方が何を聞きたいのか、どういう考えを持ってるのか、といったところを感じ取ってお話をしないとご納得いただけないと思うんですよね。
それはヒトの医療も動物医療も同じ。想像力を働かせながら向き合うよう、常に心がけています。

─ 渡邉さんが感じるこのチームの魅力を教えてください。
それぞれが自身の意見をきちんと話せる、すごく働きやすいチームだと思います。そういう雰囲気を塩満先生をはじめとして先生方が作りつつ、スタッフの仕事内容やボリュームにも気遣ってくださっていて…。そういったトップの姿勢やお気持ちによって、チームがうまくまとまっているように感じています。

■ 動物看護師  伊藤さん(2016年入社)

バイクが趣味で中型バイクの免許を持っています。愛犬を連れてバイクでお出かけするのが好きで、直近ではひたちなか海浜公園でバーベキューをしました。院内の有志で集まったバイク部の活動にも参加し、インカムを付けてみんなでわいわいおしゃべりをしながらツーリングへ行ったこともあります!

伊藤さんの日常業務についてお聞かせください。
入院管理や患者さんのケア、治療前の麻酔の他、オーナー様から直接ワンちゃん、猫ちゃんお預かりする窓口を担当しています。麻酔が必要な子たちは前日から絶食で来ているので、なるべく早くおうちでごはんが食べられるようにしてあげたく、午前中~日中にかけてはできる限りのことをギュッと詰め込むのがルーティーン。自分のお昼休憩はそのあとに…といった毎日を送っています。

─ 動物看護師になろうと思ったきっかけはどのようなものだったのでしょうか。
実家で犬を飼っていたのですが、初めて動物病院に行ったときに動物看護師さんが優しく接してくれたことが、この道を目指したきっかけでした。
どうぶつの総合病院に入社したのは2016年。もうすぐ10年が経とうとしています。
以前は他の動物病院で仕事をしていましたが、見学がてら来てみたときに「おもしろそうな病院だな」と感じ転職を決めました。当時はこれほど専科も多くなかった時代で、まさかここまで拡大するとは…!と驚いています。

─ 日々のお仕事の中で、心がけていることはどのようなことですか。
先生や放射線技師さんとの連携が重要な仕事なので「ほう・れん・そう」を大切に、十分なコミュニケーションをとることを心がけています。
またオーナー様とお話するときには、いわゆる“事務的”な対応にならないようにすることも大切にしています。例えば、こちらから「どうですか?」などと笑顔で話しかけるなど、できるだけオーナー様の目線に立って寄り添うことができたら…という思いです。

─ 伊藤さんが感じるこのチームの魅力を教えてください。
みんな仲が良く、コミュニケーションがとりやすいところがこのチームの魅力です。先生も技師さんも気さくで話しかけやすいですし、立場に囚われず何でも話したり相談できたりするすばらしい環境ですね。とにかく塩満先生がコミュニケーションを大切にされているので、そんな先生の想いによってこのチームの雰囲気が作られていると感じます。

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放射線腫瘍科のみなさん、ありがとうございました!
次回は麻酔・ペイン科です。
どうぞお楽しみに♪

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