となりの専科 ~ Vol.6 神経科 ~

どうぶつの総合病院にある10の専科と、そこで働く方々をご紹介する「となりの専科」。
8月号は神経科のみなさんのインタビューをお届けします。
金園先生をはじめ、田村先生、動物看護師の増山さんにお話を伺いました。
ぜひ最後までお楽しみください!

目次

神経科の業務や取り組み、チームについて金園先生に伺いました

■ 金園先生

ただいま小学生の娘が夏休み中!できる限りいろいろな経験をしてもらいたいという思いで、ここ最近は娘と一緒に過ごす時間を楽しんでいます。先月は家族でオーストラリアに行ってシュノーケリングをしてきました。
写真はオーストラリアの海と、最近我が家に迎えた子犬です。

─ 神経科の日常業務とチーム体制を教えてください。
現在の神経科チームは獣医師4名、動物看護師4名の8名体制。
脳や脊髄に疾患のある患者さんの診察をはじめ、急患対応や麻酔、MRIなどの検査、そして手術など、スケジュールをパズルのように組み合わせながら日々全体を回していっています。

─ チームとして大切にしていること、心がけていることはどのようなことですか。
常に患者さんのことを考えて動けるチームであることを目指し、できる限りお待たせしないようにする、といったことはかなり大事にしていますね。
ただ、すべてを患者さんに合わせるのではなく、自分たちは自分たちのペースを守っていくことも大切であるということは伝えています。
患者さんのペースに合わせすぎると、結局“言ったもん勝ち”のようになってしまうところも残念ながらあるので、例えば待ち時間が長いことでイライラしてしまう方に対しては早く対応してあげるというよりも、なぜ時間がかかっているのか?をしっかりと説明することを心がけるようにと。
ただ、みなさん“困っているから”ここに来ているわけで、大前提としてそれは忘れてはいけません。ただのわがままとも違う、そこにある不安なお気持ちなども汲みながら、患者さんと向き合っていければと思っています。

─ 神経科はどんなチームですか?
以前から在籍しているメンバーもそれぞれライフステージが変わり、だいぶ落ち着きのあるチームになってきたように感じます。一方で、最近では動物看護師さんなどの入れ替わりも多いので、ちょうど今は試行錯誤をしながら新しいチームづくりをしている最中といったところでしょうか。
私としてはみなさんに細かいことを言うつもりはないので、仕事さえしっかりとやってくれていればOK。あとはもう自由にしていただいて…というスタンスでいます。

─ チームの目指している姿や目標などをお聞かせください。
トレーニング期間を経て日々仕事をするなかでも、自己研鑽をずっと続けていくことのできる人が増えてくれたらと思います。
例えばですが、動物看護師さんの中にはもう少し診察に関わったり、飼い主さんとコミュニケーションをとったりと、これまで以上に表に出るような仕事に興味がある方はいるのではないでしょうか。そういった方にはぜひチャレンジしていただきたいんですよね。きっとこうした経験はいろいろな職場で活かすことができるので、普遍的に使えるスキルや知識として、この病院でどんどん身につけていってもらえればと思っています。

メンバーインタビュー

■ 田村先生(2025年入社)

以前はそれほど関心がなかったのですが、最近は“食”に興味があります。先日はとてもおいしいアジフライを食べました!

─ 田村先生の日常業務についてお聞かせください。
主には診察を担当していますが、現在はインターンという立場なので、金園先生やレジデントの先生に症例を相談しながら検査や治療を進めていっています。

─ インターンとして入社されて4か月とのこと。このどうぶつの総合病院にいらした背景はどのようなものだったのでしょうか。
もともと学生時代から神経病に興味があり研究室にも入っていたのですが、前職の動物病院で実際の診療に直面したとき、自分がやっている治療は本当に正しいのか?と自問するようになったんです。そこであらためて神経病への学びを志すようになり、この病院に出会いました。

やはりこの病院の一番の魅力は、アメリカの専門医の先生の知識や経験をもとにしながら勉強できるところ。前職では、文献や先輩方に倣って治療をしていったとしても、あまりうまくいかなかったり疑問を覚えたりすることが多かったのですが、ここではしっかりと医学的な根拠に基づいて検査や治療ができているな、と実感しています。

日々の業務の中で大切にしていること、心がけていることはどのようなことですか。
どうしても獣医師と動物看護師さんとの間でちょっとした認識の差が生まれてしまうこともあるので、できるだけそこの連携が円滑になるよう“橋渡し”的な役割が担えればと思っています。
とはいえ私がそんなことをしなくても、チーム連携はすでにうまく取れているんですよね。一日の流れとしてプランがしっかりと決まっていて、それに沿って先生方も動物看護師さんも動けているので、そういったところからも連帯感のようなものは十分に感じています。

─ それがチームの強みでもありますね。
そうですね。例えば、忙しいからといってひとつの検査が大幅に遅れてしまうようなことなどもあまりなく、常にプラン通りに進んでいますし、そのプラン自体も無理のない組み方ができているからこそ、ひとつひとつの症例に丁寧に向き合うことができているのではないでしょうか。

さらにここでは、レントゲンや超音波など各専科の先生との連携も図ることができる。これは、今まで私が経験したことのなかった“良い意味でのギャップ”であり、ここで働く大きな魅力のひとつだと思います。

■ 動物看護師  増山さん(2017年入社)

もともとめちゃくちゃインドアなのですが、以前から写真を撮ることには興味があり、せっかくなので…ということでちゃんとしたカメラを買いました!
公園や動物園・水族館などに足を運び、季節の花や動物たちの撮影を楽しんでいます。

─ 増山さんの日常業務についてお聞かせください。
朝と夕方は神経科の入院管理、日中は外来の診察や検査、手術がある日にはその助手など、一日を通してあちこち回っています。
あとは少し特殊なんですが私はMRIの撮影ができるので、必要であればその撮影をすることも。 その撮影技術は、以前画像診断科に所属していたときに学び身につけました。

─ 日々の業務の中で大切にしていることはどのようなことですか。
やはり一番は、動物の目線に立つというところでしょうか。「この子は今どう感じているかな」とそれぞれの気持ちを汲み取りつつ接することは、当然のこととして心がけています。動物は喋ることができないので、ある程度は表情や姿勢などから。あとはどうしても感覚的なところになってきますが、喋ることができないからこそしっかりと私が汲み取ってあげたいという思いで接しています。

─ 増山さんが思う、このチームの魅力はどんなところでしょうか。
獣医師が全員男性ということもあって、どこか男子校みたいな雰囲気ですね。金園先生含めとてもフレンドリーで、良い意味で砕けた感じの印象です。一方仕事では、一人ひとりがしっかりとフォローし合えるチームだと思います。チームの人数に対して症例の数が多く、それぞれとても忙しいので、私たち動物看護師もフォローできるところは可能な限りしていくよう心がけています。

他の科の方とのコミュニケーションで大切にしていることはありますか?
入社歴も長い方になったこともあり、他の科の方とは積極的に関わりを持つことを意識しています。例えば入院管理はERが担当になりますが、些細なことでも気になる点を連携しておけばそこを集中的にケアしてもらえますし、何か困ったことやお願いしたいことがあったときに、普段からの関係性があるだけで大きく違うんですよね。
反対に自分がお手伝いできることがあればぜひサポートさせていただき、事務の方なども含め科をまたいだ助け合いができればと思っています。

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神経科のみなさん、ありがとうございました!
次回もどうぞお楽しみに♪

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