どうぶつの総合病院にある10の専科と、そこで働く方々をご紹介する「となりの専科」。
12月号は循環器科のみなさんのインタビューをお届けします。
髙野先生をはじめ、侭田先生、愛玩動物看護師の木村さんにお話を伺いました。
ぜひ最後までお楽しみください!
循環器科の業務や取り組み、チームについて髙野先生に伺いました
■ 髙野先生

アウトドアや家族と出かけることが好きで、私の家族と愛犬、病院スタッフとで山登りに行ったことも。夢は愛犬と一緒にソロキャンプやカヤックをすることですが、もうちょっと先になりそうです。写真はその山登りのときのものと、家族でディズニーへ行ったときの一枚です。


─ 循環器科の日常業務とチーム体制を教えてください。
循環器科では、心臓の病気を抱えていたり不整脈を持っていたりする犬猫の診療を行っていますが、中でも当科ではカテーテルとペースメーカーの治療を得意としています。
体制としては常勤獣医師3名、ERと兼任している動物看護師さんが3名、非常勤獣医師2名のほか、10名ほどの外部研修生…と大所帯になってきました。外部研修生を積極的に受け入れているのは、この循環器科の特徴のひとつかもしれないですね。
─ チームとして大切にしていること、心がけていることはどのようなことですか。
一番に思うのは、やはりご家族へ誠実に向き合っていきたい、というところです。ただでさえご不安なお気持ちを抱えるなか、高額な医療費を費やしてこちらにいらしているご家族に対して、いかに誠実な対応ができるかはとても大切なことだと考えています。そして、今一緒に働いている先生方はその思いを十分に体現してくれています。ご家族へとても丁寧に説明をしてくれますし、エビデンスをベースにしつつも柔軟な選択肢を提示し、それぞれのご家族のご意向に沿った治療を行ってくれているんですよね。そこには心から感謝をしています。

─ 循環器科はどんなチームですか。
ディスカッションがとてもフランクにできるチームなのではないでしょうか。
また、外部からの研修生がとても多かったり、学生インターンも受け入れていたりするので、いつもにぎやかに診療が行われています。また、私と侭田先生、湯本先生は定期的に循環器学会へ参加するので、地方へいったときには一緒に食事をしながら夜を過ごしています。いろいろな話ができるので、とても良い機会になっているなと感じますね。
─ チームの目指している姿や目標などをお聞かせください。
まずひとつには「循環器の病気は、VSEC循環器科に任せれば大丈夫」と思っていただけるような診療科を目指しています。カテーテルとペースメーカーの治療を得意としている私たちですが、この12月からは人工心肺を用いた「開心術」もはじめているので、どんな心疾患であってもで“循環器といえばここ!”と思っていただけるような施設になれたらと。
そしてもうひとつ、これも長年の夢なのですが、診療・教育・臨床研究の3つが支え合ってシナジー効果を生み出すような獣医療を目指しています。「臨床研究」においては、学会での発表や論文執筆、「教育」においてはレジデント制度や外部研修生の教育制度がその一環になっています。今はそれぞれのバランスが良く、良い流れになりつつあると感じています 。とはいえ今はまだ志半ば。この3つの柱を地道に回していきながら、そのレールの先を一歩ずつ目指していこうと思っています。

メンバーインタビュー
■ 侭田先生(2020年入社)

車を走らせるのが好きなので、ドライブがてら日帰り温泉などに行くのが好きです。定期的に学会へ参加することから、前乗りで観光やご当地グルメを楽しむことも。最近は行った先での御朱印集めをはじめました。


─ 侭田先生の日常業務について教えてください。
循環器科ということで犬猫の循環器の病気を主に診ているわけですが、例えば救急や神経科など、いろいろな課からの要請で診ることもありますし、かかりつけ医から来た子を受け入れることもあります。あとは、飼い主様から何とかヒントになるようなものを引き出すためにも、問診には長く時間をかけていますね。同様に検査結果や今後の方向性についてなど、飼い主様との対話する時間を十分にとるようにしています。
─ 日々の業務において心がけていること、大切にされているマインドがあったらお聞かせください。
動物医療はヒト医療と違い、困っている患者さんを楽にしてあげるということ以外に、“飼い主様に満足していただく”ことが大切になります。ですが動物医療はまだ研究が乏しいこともあり、“これが絶対に正しい”と決まっている治療が意外と少ないんですよね。 見方によってはどちらも正しいような選択肢が並べられることがめずらしくないなか、患者さんのベスト、そして飼い主様の幸せに繋がるための落としどころはどこなのか、患者様それぞれのご希望に沿って治療方針を決めることを心がけています。
─ 侭田先生の思う循環器科チームの魅力はどのようなところですか?
高野先生が気さくでウェルカムな方なので、基本的に疑問に思ったことは言いやすい環境ですし、みんな仲が良いのではないでしょうか。治療方針に対する考え方が異なることもありますが、そんなときも私の意見を聞きながら、ディスカッションの機会を十分にとっていただいています。年々人も増え、チーム力もますます高まってきているなと感じます。
─ 他の科の方とはどのようなコミュニケーションをとっていますか。
循環器科は他の科との連携が欠かせないので、内科や外科、救急科など、日常的にさまざまな科とコミュニケーションをとる機会が多いですね。また、現在私が専門医のトレーニング中なのですが、同じようにトレーニング中の他の科の方と一緒に勉強をしています。自分の専門分野を担当しながらお互いに説明し合って、何とかみんなで試験に臨んでいこうと。
同期のメンバーや年齢の近いスタッフたちと飲みに行くことも結構ありますよ!
■ 動物看護師 木村さん(2024年入社)

人生初のペット!昨年から柴犬(梅雨(つゆ)といいます)を飼いはじめました。体を動かすことがとても好きな子で、公園へ行って一緒に走ったりボールで遊んだりしながら休日を過ごしています。

─ 木村さんの日常業務について教えてください。
保定や身体検査といった基本的な診療補助から、入院症例の朝処置やバイタルチェック、手術の準備、忙しいときは問診なども行います。あとは、先生が書いた報告書をPDFにしてかかりつけの病院に送付することもあり、これは循環器科の看護師の特徴的な業務かなと思います。
─ 動物看護師になったきっかけや、この病院に入社された背景をお聞かせください。
私の母親がヒト医療の看護師だったことからずっと医療の仕事に興味を持っていて、動物もとても好きだったので、“動物と医療”を掛け合わせた動物看護師を目指すようになりました。
大学で学んでいるときから大きい病院でバリバリ働いているような看護師にあこがれていたのですが、この病院へ見学に来たときに、まさにその理想の看護師像を見たんです。
みなさんがそれぞれに仕事を持ち、主体的に動いている姿がとてもかっこよくて、私もここで働きたい!と、どうぶつの総合病院への入社を決めました。
─ 日々の業務の中で大切にしていることはどのようなことですか。
患者さんの異常の兆候や変化に気付けるよう“よく観察する”ことを心がけています。
循環器科なので心臓の疾患を診ることが主とはなりますが、ときには心臓だけではなく基礎疾患を持っていたり、心臓以外のどこかが悪いことが原因になっていたりすることもあるので、症例の状態を五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚)を用いて捉え、異常の兆候や変化をできるだけ早く察知できるようにと。
それらに気づくには、まず「正常」を知らないといけないので、「正常」を知識として身につけることにも意識を向けています。
─ 木村さんの思う循環器科チームの魅力はどのようなところですか?
循環器科は他の科と連携をとることがとても多い科ですが、循環器科の先生方はみなさん気さくで話しやすいのですごく相談がしやすいですし、“そこに循環器科がいるから大丈夫”という頼もしい存在になっていると感じています。
たくさんのスタッフの安心感にもつながっていて、そこがこのチームの魅力です!
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循環器科のみなさん、ありがとうございました!
次回もどうぞお楽しみに♪


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