【対談インタビュー】組織の未来を共につくる~金園院長×中村副院長 新体制のはじまり~

今年2月、救急センター リーダーの中村先生を副院長に迎え、当院の新体制がスタートしました。
ここでは金園院長×中村副院長の初対談として、新体制の誕生に至った背景や両先生が今思うことなど、たっぷりと語っていただいています。
ぜひ最後までお楽しみください!

目次

中村先生しか考えられなかった──。確かな信頼のもと副院長の誕生へ

─ まずは、中村先生の副院長就任における背景をお聞かせください。

金園:私は院長になってから「診療医」と「院長」という二足の草鞋を履いてきたわけですが、限られた時間の中どうしても診療業務に押され、院長としての仕事が滞ってしまうことが多くありました。その都度スタッフのみなさんにも申し訳なく思っていたのですが、じゃあ診療から手を引くのか?と言えば、その選択肢は私の中ではなかったんですね。

そこで、私がスタックさせてしまっている仕事を進めてくれたり、客観的なアドバイスをくれたりする人がいてくれたらな…という思いが芽生え、それがこの新体制のはじまりとなりました。ただそのパートナーは一択。中村先生しか考えられず、私から中村先生へオファーさせてもらったというのが背景です。

中村:「家族と相談しながらご自身のタイミングで決めて」と言ってくださったんですよね。やはり妻と一緒に3人の子育てをする中、自分の独断では決めかねてしまうことでもあったので、そのお気遣いはとてもありがたいものでした。

とはいえ、私としてはぜひやらせていただきたい気持ちでしたし、金園先生が本当にたくさんの業務を抱えているのは私から見ててもわかっていたんですよね。いわゆる「プレイングマネージャー」ってあまり良い意味に捉えられないこともありますが、私はバランスが大切だと思っていて。

完全にマネジメントだけに寄ることで、結果的にスタッフの心が離れていってしまったケースを見たこともあるので、その両立を実現させようとしている金園先生からお話をいただいたというのが、私にとってはとても大きなことでした。妻とも「夫婦で協力しながらまずはやってみようか」となり、引き受けさせていただきました。

小さな課題にこそ向き合うべく、積極的なコミュニケーションを大切にしたい

─ 両先生が感じられるこの病院の強みや特徴、反対に課題などはどのようなものでしょうか。

金園:うちの最大の特徴は、クオリティに重きを置いているのはもちろん、各分野に専門の先生がいること、さらには臨床のみならず「教育」にも力を入れているところです。

そしてもう一つの大きな特徴は、そこにERも付いているところですよね。夜間救急で受診したあとはかかりつけ医に戻されてしまうことが多い中、ここではそのまま専科での治療を受けることができ、それがERにフィードバックされていく。それによって患者さんの治癒過程も知ることができ、自分の最初の評価が正しかったのか?などもわかってくるわけです。

あとは、本当にびっくりするぐらい優秀なスタッフがそろっているので、安心して仕事をお願いできるというのもうちの強みと言えるでしょう。

中村:この病院で長く働く方は、少なからずどこかうちのスタイルを気に入ってくれているでしょうし、私もその一人なんです。いろいろな科の先生とディスカッションしながら診療を進めていくことが多く、それはとても大変なことでもあるのですが、この経験ができる環境は日本ではおそらくないんですよね。

私自身、一度ここを退職してまた戻ってきたという経緯があるのですが、やっぱり一人で黙々と診療に向き合うよりも、ああでもないこうでもないとみんなでディスカッションしながら進めていくのが好きだなと。こうした環境はあらためてこの病院の魅力だと感じています。

─ お2人で定期的にミーティングなどをしているのでしょうか?

金園:プライバシーを守るために部屋にこもって話すことはありますが、特に時間やサイクルなどは決めずに雑談ベースからはじまることがほとんどですよね。

中村:そうですね。定期ミーティングを設定してしまうと、相談したいことがあっても「次回のミーティングまで待とう」とつい先延ばしになってしまうことがあって。そうしている間に事態が悪化してしまった経験もあるので、定期的に場を設けるというよりは、何かあったらすぐに金園先生の部屋に行って話をすることの方が圧倒的に多いです。 

金園:やはり院内のいろいろな課題などをキャッチアップしていくには、その辺をウロウロしながらいろいろな人と廊下で話すのがベストなんじゃないかな、とも思っているんです。「会議室で何時から何時、このトピックで会議します」というのも大切ですが、それだと大きな課題はともかく、小さな課題に対してはまったく太刀打ちできないんですよね。

小さな課題こそ、スタッフのみなさんにとっては重要なこと。日々のストレスや効率性・利便性のアップなどに直結するものなので、それらを解決するためにその辺をウロウロしながら雑談を重ねています。

中村:もちろん、何かあったときにはみなさんからすぐに話してほしいという思いはありますが、たとえば入社したばかりの方にとっては、話しかけづらいこともあると思うんですよね。自分だったら…と考えると、新入社員のときに院長や副院長に雑談しにいくなんて、ちょっと勘弁してよって話じゃないですか(笑)なので、なるべくこちらから話しかけながら関係性を築いていくことを心がけています。

やっぱり組織は“人”。スタッフみんなが働きやすい職場環境へ

─ この記事を読んでいる社内の皆さんに今伝えたいことはどのようなことでしょうか。

金園:次の世代にちゃんとバトンを渡せるようにすることが、今の自分にとって一番の課題だと思っているのですが、ぜひそのバトンを“受け取る側”の意見も聞かせていただけたらうれしいです。うちの病院の強みや課題、あるいはこの病院がどう変化していったら良いか、などを教えて欲しいですね。

あとは先にもお話しましたが、うちのスタッフは本当に優秀な人が多い。これは私たちの功績ではなくて、みんなが日々がんばっているからなんです。もしかしたら中にいるとあまりピンとこないかもしれないのですが、ここは本当に自信を持ってもらっていいと思っています。

─ ちょっとした挨拶やコミュニケーション、仕事への向き合い方など、いわゆる“ソフトスキル”のようなところもみなさん本当に素晴らしいと感じるのですが、そのあたりはどう思われますか?

中村:専門医の先生から現場スタッフまで、全体的にやわらかい雰囲気で働けているというのはありますね。特に救急の現場はピリピリしやすいのですが、よくみんなで話しているのが「“青い炎”の救急にしよう」と。オレンジ色のメラメラと燃えさかる炎ではなくて、青くふつふつと…

金園:あ、炎はあるの?中村先生と炎ってあんまり結びつかないな(笑)

中村:炎、あります。一応あるんですよ(笑)それをあえて青い炎にして…とそんなことを話していると不思議とそういう人が集まってきて、チーム全体の雰囲気が良くなってきているなと感じるんですよね、もちろんそれぞれの個性は大切にしていきたいですが、そうやって空気感がまとまり、それが病院全体の雰囲気にも良い影響を及ぼしているのであれば、すごくいいことだなと思います。

金園:中村先生のそういうところは本当に救急向きですよね。 やっぱり救急の中で指揮を取る人っていつも“同じトーン”でいることが大切で、いわゆる「アドレナリン全開でー!」みたいな人は正直一番向いてない。なので救急で働く人は中村先生のことを見て、良い意味で「あ、こんなトーンでいいんだ」っていうことを感じてもらえれば、それでOKなのかなと。

─ 冒頭で「副院長は中村先生一択だった」とおっしゃっていた理由には、そういった側面もふくまれているのでしょうか?

金園:それもありますが、この病院の中核をなしているERの長として仕事をされている中村先生だからこそ、病院のいろいろなことを俯瞰して見てくれるんですよね。勤務歴も長いうえに現場にも近い。そして強い主張はしないものの、ご自身の意見はしっかりと持っている。副院長としては中村先生しかいないと思っていた理由は、そういったところにあります。

中村:ありがたいというのが一番ですが、自分だとよくわからないですねぇ。プレイヤーとしての資質とマネージャーとして求められるものが違う中で、自分がうまくできているのかもわからないんです。目の前のことをなんとかこなしていくだけで精一杯になっている感覚もあり、本当はもうちょっと“事前に”対策をすることで、みんなが働きやすい職場にできたらいいのになと。
良くも悪くも組織はやっぱり“人”ですからね。その職場環境を整えるというのは、簡単なことではないというのが、今一番実感しているところです。

金園:中村先生は、副院長になったことによって相談される機会は減った?

中村:いや、そんなことはなく、むしろ今まで相談を受けなかったような方からお話をいただくようなこともあるので、もしかしたらそれは、副院長というポジションに就いたからこそなのかな?と思っています。かといって、副院長になったからといって何かが大きく変わるわけではないですけどね。

金園:中村先生の副院長就任のことをチャットで発表したときは、やっぱりみんな驚いてはいたものの、 すごく好意的な反応が多かったんですよね。その反応を見て「あぁよかった…」ってとても安心しました。
一年後二年後…とこの新体制スタート振り返ったときに、組織全体に良い変化が生まれているよう、これからも二人でタッグを組みながら前に進んでいきましょう!

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